2006年01月29日

東横イン不正改装問題


建築完了検査後に改装されている建物はよく見かける。ただ今回の東横インはかなり悪質と言うことで摘発されたのだろう。

ビジネスホテルチェーン「東横イン」(東京都大田区)が全国の系列ホテルで、法律や市条例で義務付けられている身障者用設備や駐車場を、完了検査後に無届けで撤去する不正改造を行っていた疑いがあることが二十七日、分かった。(産経新聞)

この記事にもあるように、今回は弱者に対する社会正義に反するがゆえに大きな問題になったのだろうが、本当に建築基準法違反を問題にするなら、とんでもない量の違反建築物を摘発せねばならなくなる。新聞社や放送局にしても、東京の立派な本社で偉そうにしている報道局員にはわからないだろうが、地方の社屋や営業所、販売所まで調べれば、大きな顔で東横インを責め立てられないはずだ。

さらに、建築に関わる法律には消防法というものもある。こちらの方は、建設後も立ち入り検査等があり指導が行われるが、商業ビルなどでは検査後に通路に商品を並べたり避難通路をストック代わりに使ったりしていることも多い。火事になったときに被害が大きくなる原因のひとつである。

マスコミも「耐震強度偽装事件」のことで建築主の不正に目を向けているのなら、目立った事件ばかりを追うのではなく、法律自体も含めた問題提起をしてもらいたい。建築基準法は、なにか国民の安全を守っているように思われているが、実は公共の福祉のために私権を制限する法律なのである。建築主が自分の資金で自由に建てることを認めないことは、今はやりの規制緩和とは反対なのだ。だからこそ、現代の風潮から法律を平気で破る人間が出てくるわけで、そのあたりのことを評論家もきちんと見定めてコメントして欲しい。とにかく建築をめぐる報道がなされる度に、不満が募る今日この頃である。


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2006年01月04日

2006年 年頭所感


あけましておめでとうございます。

昨年末は、確認申請書偽造事件(所謂姉歯事件ですが、実際姉歯氏は大した役割は果たしていなかったのだろう)で建築業界は大荒れで幕を閉じた。今年もその問題が、政治的にも社会的にもいろいろと問題になるだろうが、やはりきちんと整理しておかなければならないだろう。今年は、そのあたりから建築界に切れ込んでいこうと思う。


投稿者 kitazawa : 00:34 | コメント (0) | トラックバック