2004年01月26日

LANDSCAPE OF ARCHITECTURE


アップリンクから発売されている"LANDSCAPE OF ARCHITECTURE"というDVDがある。欧米の近現代の建築を取り上げているのだが、この作品選択がけっこう渋い。有名建築家の作品を取り上げているのだが、有名な作品と言うよりは、その作家の意図が強く表現されている作品を選定しているように思える。
その中でも、レム・コールハウス「ヴィラ・タラヴァ」、ジャン・ヌーベル「ネモージュス1」、ダニエル・リベスキンド「ユダヤ博物館」は印象に残った。建築地に赴かなければ建築の良し悪しは判らないのであるが、建築家一方的な言葉だけでなく、時代や社会からの判断をも含めたコメントは好感が持てる。一方的な見方しかできない日本の宣伝ジャーナリズムと違って、多面的な批評があることがむしろ建築家の苦悩と才能を引き立てているように思える。ともかく、なかなか良いDVDなので見て欲しいと思う。

投稿者 kitazawa : 00:27 | コメント (0)

2004年01月22日

東京見物


1月10日・11日に東京へ行く機会があったので、ちょっとふらふら見物してきた感想を書いてみたい。

Stylus
吉岡徳仁のHPを見ていたら、渋谷の東急ハンズ近くに Stylus というレコードショップのインテリアデザインが最新作ということだった。木毛セメント板で覆った、音と一体化できる空間とのコピー。暗くなってから行ったのだが、レコードの商品棚も確かに木毛セメント板を貼ってあるものの、それがどうしたのって感じだ。徹底した素材の使い方がされているわけでもなく、日頃、普通の人には見慣れない材料が使われているだけである。有名になったら、HPに載せただけでのこのこやって来る人(僕みたいに)がいるのはうらやましいかぎりである。ただ、売っているレコードの音楽はなかなか良い感じだったので、買って帰れば良かった。

表参道ブランドショップ
とにかくLVMHである。Dior、LVを始めとして、LVMHのオフィスも置かれているONE表参道(隈研吾設計)は、さながら第1生命相互館(戦後GHQが置かれた)である。占領軍に文句を言うのは筋違いかもしれないが、つぎつぎにビルを建てる資金があるのなら、もう少し都市環境へのデザインを考えても良さそうなのにね。本当に、バラバラ。これで、同潤会跡地にビルができたら、建築は欲望喚起の単なる手先に成り下がってしまうかもしれない。
ただ、このあたりでも面白い場所は裏通りにありそうだ。特に、旧渋谷川歩道は民家と店が入り交じってアジア的な混沌を感じられる。こんなところが、本当は東京的なのかもしれないな。

プラダ
近所にある安藤忠雄や山下和正などが設計したファッションビルが、今は寂れた風に見えるのは(見えるだけ?)このビルの圧倒的な存在感かもしれない。この地価の高い場所に、ワンブランドのビルを、金に糸目をつけないデザインで建てさせてあげるくらいに、僕ら日本人はお金持ちなんですね。
それと、プラダに限らず高級ブランドショップの入口に必ず建っている黒服、じゃなかった、ドアボーイの店員さん。確かに、芸能人やら社長さんやらがやってくるから、その優越感を刺激してあげるのはいいのだけれども、なんか品定めされているようで感じ悪いなあ。建築を生かすも殺すも、人だと思うけどね。貧乏人の独り言でした。


投稿者 kitazawa : 01:56 | コメント (0)