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芸術の秋、とよく言われるのだが、秋だから芸術がわかるのか?それとも、秋にならないと芸術というものは意味を持たないのか?芸術というものは、TPOにあわせて身にまとうはファッションのように、人間の感性を飾り立ててはくれない。
大阪市美術館では、特別展「丸山応挙」を9/13〜10/26まで行っている。ここでは、応挙が切り開いた日本画の写生概念への変革を感じることができる。
京都国立近代美術館では、「ヨハネス・イッテン−造形芸術への道」を10/21〜11/30まで行う。ヨハネス・イッテンは、初期バウハウス、ワイマール時代の造形作家でその色彩理論は教育分野でも注目されてきた。 |
あらゆる事物の消費速度がますます早くなっている現代において、
有効な言葉を紡いでゆくことは非常に困難になっている。
言葉の根にある文化的部分が高速に変化している中で、ある価値が持続性を
持って人々に共有されることは、ほぼ不可能ということだ。
全てに対して「うつろいゆくもの」との諦観を持てば、それなりの快適な生活を
送れるのかもしれないが、価値判断をせずに生きるということが人間に可能だとは
到底思えない。人間が価値を求めて生活をしているかぎり、文化的な核は存在する。
表層批評すら困難になっているこの時代に、精神的孤高はアナクロニズムなのだろうか?
人間の相互理解可能性の神秘に驚くことこそが、我々に今必要なことなのだ。