2010年08月14日
消えた老人達
|
東京都足立区の111歳男性がの遺体が見つかった事件が発端となって、高
齢者の行方不明、所在不明が相次いでいる。僕は日本の戸籍制度はとてもしっ
かりしていると思っていたのだが、こんなに穴のあるものだとは思わなかった。
それ以上に、老人を取り巻く家族環境がとても希薄になっている事に、あらた
めて危機感を感じた。
全国の100歳以上の行方不明者が、6日時点で50名以上にものぼってい る。その子供たちにしても70、80歳の老人であり、会わなくなって10年 以上、ひどい時には30年以上も音信不明だという。行政が確認してなかった ということだから、おそらく失踪者捜索願も出してなかったのだろう。目の前 から消えてくれて清清したという気持ちだったのだろうか?それなら、あまり にも悲しすぎる。 老老介護や高齢者独居世帯の問題は、今後日本が取り組まなければいけない 最重要課題の一つである。実際、我が親戚にも多くの老人がいるが、もはや家 族だけで面倒を見続けることなど不可能である。それは日本の産業が、若者を 土地から離れた労働者として経済成長を目指したからに他ならない。 その結果、確かに僕達は物質的には豊かになった。素晴らしい文化的生活を 享受していることも事実である。だが、人は年老い、体も弱り、精神も衰える。 そうなった時に、誰が面倒を見てくれるのか?行方不明老人の年金を受け取っ ていた家族を非難することは容易い。しかし、そんな不安を感じて、少しでも お金が必要だと考えた人もいたのではないか。そんな老後の不安が、今回の問 題に見え隠れする。 もはや人のやさしさを基盤にした社会は夢物語にすぎないのだろうか。いや、 人の心はまだまだ捨てたものじゃないと思いたい。しかし、それを強制するよ うな社会システムは誤りである。政治による危機管理とは最悪の事態を想定し て、冷徹に事態を処理することであり、精神主義ではなくプラグマティズム (実際主義)でなければならないはずだ。こういうことを、今の政治家は本当 にわかっているのだろうか?熱帯夜で眠れぬ夜に、いっそうイライラが募る夏 の日々である。 |
投稿者 Rollin' : 2010年08月14日 20:19 | トラックバック
コメント
コメントする