2010年05月09日

連休映画三昧


 映画三昧というものの、映画館で見たのは「のだめカンタービレ 最終楽章」だけ。でも、入院している間に新作映画がたくさんレンタルになっていたので、まずはDVD鑑賞から社会復帰である。そんな訳で、印象に残った作品の感想など書いておこうと思う。

 まずは「トランスポーター3」。毎度のこと、ジェイソン・ステイサム扮するフランクがアウディA8を転がしまくるのだが、今回はいきなり事件に巻き込まれるという筋書き。車から離れると爆発してしまうというシチュエーションが、今までと違うアクションシーン作り出しているのだが、今回ははっきり言ってSFの世界に半分足を踏み入れている。「なんぼなんでも、車を列車の屋根の上走らせるのはないわなぁ。」と突っ込みながらも、水戸黄門のように楽しめるのが、リュック・ベッソンの偉いところである。ちなみにリュック・ベッソンは、僕と同い年である。

 お次は、サスペンスものの「天使と悪魔」。こちらもトム・ハンクス主演、ロン・ハワード監督の「ダ・ヴィンチ・コード」の続編。前作は、キリスト教の秘密を解き明かすというミステリーが中心であったが、マグダラのマリアがイエスの子を身ごもって南仏に暮らしていたという言い伝えもあり、妙に真実っぽく感じた。しかしながら、今回の「天使と悪魔」は、ローマ教皇の死去に伴うプレフェリーティ(教皇候補者)の殺害の謎解きがメインで、キリスト教の暗部を抉る視線は後退している。ローマ市内の有名な教会や広場を次々と巡っていくシーンは、ローマ好きにはたまらないが、夜のローマを走り回ってもなぁ・・・。

 で、お口直しというわけでもないが、イタリアつながりで「アマルフィ」。こちらは邦画で、織田裕二・天海祐希主演のサスペンス映画。フジテレビ開局50周年を記念してのオールイタリアロケの観光映画として作られたようであるが、なかなか面白かった。日本の外務省とか、イタリアの警察とかは当てにならないと、堂々と描いたのは○だと思う。それと、テロによる殺人をさせなかったのも、非常に日本的結末だが評価できるのではないだろうか。世界では、テロとの戦いと公言してマッチョ路線を走るアメリカが、結局<力vs力>の思考から逃れられないゆえに悲劇を招いている。だからといって、すぐにより良い解決策は思い浮かばないのだが、新たなる手法を模索すべき時期に来ていることも確かだろう。

 堅いことを考えるのはこの辺にして、万城目学のベストセラー小説を映画化した「鴨川ホルモー」で頭をリセット。京都大学法学部出身の原作者が描く、京都を舞台に暴れ回る青春群像には非常に共感できる(大学の後輩であるということも含めて)。しかし、ホルモーって何?映画では、陰陽道に基づいた神々への奉仕と説明されていたが、まあフィクションなのだからあまりつっこむ必要はないだろう。若者がオニを率いて戦う一種のスポーツと考えれば、これは紛れもなく青春スポ根映画だ!だけど腑に落ちない点が一つ。京都大・立命大・龍谷大・京産大の4大学が参加するホルモーなのだが、京都大・立命大・龍谷大の三大学は明治時代に大学となっており、ましてや京産大は昭和である。この行事、古来から行われてるにしては歴史が浅そうである。それと、京都の東西南北の地にある大学をピックアップしたために、同志社大のように歴史ある京都の中心大学が蚊帳の外になってしまった。同志社出身の経営者が多い京都でホルモーを広めるには、この点はネックになったかも。

 最後のDVD鑑賞は「スタートレック」。小学生の頃、「宇宙大作戦」は必ず見ていた。そのシリーズのカーク船長とスポックが、どのような経緯からU.S.Sエンタープライズ号に乗船することになったのかというエピソードが、この新しい映画である。レナード・ニモイ扮する未来から来たスポックが若きカークを助けるというSF的要素が、単なる青春映画に堕することを防いでいるが、時空の問題はどうなるの?という疑問は残る。だが、スタートレックは長大な年代記だから、そんな細かいことを気にしていたら楽しめない。今なお少年のように宇宙への夢を抱き続けることができるのは、スタートレックのおかげである。トレッカーよ、永遠なれ!

 連休最終日には、「のだめカンタービレ 最終楽章(後編)」を家族全員で劇場鑑賞。音楽を縦糸に、恋と才能との葛藤を横糸にして、クラシックの楽しさを十分伝えていると思う。今回は上野樹里の変態ぶりが少し押さえられているような気がするが、それでも天才と○○は紙一重という危うさは十分描かれている。音楽は楽しめればそれでいい。でも、作曲家の歴史や音の作られ方、演奏の解釈といった細部も知れば知るほど、その奥深さにはまってしまうのだ。前編では「1812」序曲が圧巻であったが、今回はピアノコンチェルトが中心になり、<オーケストラvsピアノ>が<千秋vsのだめ>を象徴する。クライマックスが「2台のピアノのためのソナタ」であるというのも、大袈裟に音楽で盛り上げるのではない粋な演出だ。シーンにマッチする選曲も良かったのではないかと思う。ただ、変態の森でのプリごろ太カズオくんやマングースの狂喜乱舞のシーンが無かったのが残念だったなあ。

 というわけで、入院の時間を取り返すべく大量に映画を観たけれど、やっぱり疲れた・・・。早く地デジ対応液晶テレビに買い換えないといけないなあ。


投稿者 Rollin' : 2010年05月09日 01:04 | トラックバック
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